第2回多職種とともに考えるがん患者の事例検討会を2023年8月1日(火)に開催しました。zoomを使ったオンライン開催であり、139名の方に参加していただきました。
第2回はミニレクチャー「倦怠感のある患者さんにできることを考えよう」が始めに行われ、事例検討会のテーマは「『元気の出ない』感覚をどうとらえるか?」でした。どちらも福井県立病院のがん看護専門看護師の玉村尚子さんに発表していただきました。
ミニレクチャーではホスピス?緩和ケアにおける症状評価ツールの1つであるIPOS(Integrated Palliative care Outcome Scale)が紹介され、事例検討会ではそれを活用したケースが発表されました。
参加者からは、「IPOSはどんな人を対象に行うとよいのか。」「多職種と患者さんの症状を共有するツールになるとわかった。」「IPOSを導入したいと思っている。そのためのシステム作りを整えている。」といった意見が交わされました。
<参加者の感想>
?事例検討もあり実際の様子がイメージしやすかったです。
?臨床に参加する機会が少なく、患者さんの苦痛を評価する最近の方法を知ることができてとてもためになった。
?IPOSについて倦怠感をアセスメントし、軽減に繋げることだけではなく患者の生活や人となりを知るための対話をするきっかけとなる評価ツールでもあると知ることができた。倦怠感への対処はターミナル期の患者では特に難しいと感じるが、継続的なかかわりや対話を通して患者が安心感を得られていると臨床で気づくこともあった。このような学びを通してより一層患者に寄り添った苦痛症状への介入に努めたい。
第3回は、10月3日(火)17:45~ zoomによるオンライン開催を予定しております。
開催日の約2週間前に、詳しいテーマをHP上でお知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。