第5回多職種とともに考えるがん患者の事例検討会を2023年2月7日に開催しました。
Zoomを使ったオンライン開催であり、94名の方に参加していただきました。
第5回の事例検討会のテーマは「小児期に発症したがん経験者の晩期合併症?親から自分自身で対応できるような移行期支援?」であり、ミニレクチャーのテーマは「小児?AYA世代がん経験者の長期フォローアップ 日本の中での動きについて」でした。
発表と講義はいずれも富山大学附属病院 がん看護専門看護師の樋口麻衣子さんでした。
健康管理の主体を親から本人へ移行する時期の判断や、本人の自己管理能力の支援や、妊孕性に関する話題を提供のタイミングや内容について意見交換がされました。
その際に、CNSだけで抱え込まないように、病棟のキーになる看護師や医師と協働していくことや、今後、本人の相談相手として親が存在できるように支援していくことが大切であると意見されました。
<参加者の感想>
?乳腺外来で妊孕生の問題は関わっていましたが、今回のような幼少期からの問題は更に難しいなと思いながら、きかせていただきました。
?個別個別で取り組む内容が違っていて、悩ましい問題ばかりだなと思いました。投げやりにならず親身に向き合おうとしている姿に単純に尊敬しました。
?今回の樋口さんのかかわりで思ったことがあります。それはコミュニケーションの力です。AYAや妊孕性、晩期合併症のことから少しずれる感想ですが、相談内容の真意を捉え、介入していったこと、本人の人権や尊重をを第一に考えたこと、がん看護CNSとしての知識があったからこその関わりだったかもしれませんが、それ以前に、患者をひとりのひととしてとらえ、その患者を心配する母の気持ちに寄り添い、配慮し、だからこそ、できたコミュニケーション、すばらしい関わりだったと思います。
第6回は、2023年3月7日(火)17:45~ zoomによるオンライン開催を予定しております。
開催日の約2週間前に、詳しいテーマをHP上でお知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。